バンブーズブログ

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東証大引け 日経平均、最高値 3日ぶり反発し799円高 米ハイテク株高で


 
 
#国内株概況 #株式 #マーケット
2024/7/9 16:40
9日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、終値は前日比799円47銭(1.96%)高の4万1580円17銭だった。4日以来3日ぶりに過去最高値を更新し、初めて4万1000円台に乗せた。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測の強まりを背景に、前日の米株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継いだ。日本時間9日の取引で米株価指数先物が上昇したほか、株高に歩調を合わせるように外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れたのも投資家心理を支えた。日経平均の上げ幅は一時900円を超えた。

 

8日の米株式市場では機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数と、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が連日で過去最高値を更新した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も大幅高となった。きょうの東京市場では東エレクやアドテスト、信越化など値がさの半導体関連に加え、ソニーGや日立といった電気機器が買われ、日経平均の上昇をけん引した。

とくに上昇が目立ったのが時価総額の大きい主力株で、時価総額流動性が高い主力の大型株30銘柄で構成する「東証株価指数TOPIX)コア30」は1.43%高で終えた。市場では「日経平均が最高値圏で推移し、出遅れていた投資家の焦燥感は強い。株高に乗り遅れまいとする中長期志向の海外勢の買いも入っているようだ」(フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッド)との声が聞かれた。

上場投資信託ETF)の分配金捻出に絡んだ売りが出るとの見方が広がるなかで株価が上げたことから、売り持ち高を構築していた投機筋が株価指数先物への買い戻しを迫られていることも上昇に弾みをつけたようだ。もっとも、大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは「ETFの分配金支払い後はETF保有する国内銀行が運用収益を確保するために利益確定売りを出す傾向にあり、8月上旬まで日経平均軟調になりやすい点には注意したい」と話していた。

TOPIXは3営業日ぶりに反発した。終値は27.94ポイント(0.97%)高の2895.55だった。取引時間中には2907.21まで上昇し、5日に付けた取引時間中の高値(2906.80)を上回る場面があった。JPXプライム150指数は3営業日ぶりに反発し、19.96ポイント(1.58%)高の1287.03と算出来の高値で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で4兆4725億円、売買高は17億997万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1098。値下がりは472、横ばいは74だった。

ファストリソフトバンクグループ(SBG)など値がさ株が高い。ファナックフジクラが上昇した。一方、トヨタSUBARUが安い。セブン&アイや川崎汽が下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕