2024/7/16 9:06 (2024/7/16 12:02 更新)
16日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は祝日前の前週末終値に比べ209円04銭(0.51%)高の4万1399円72銭だった。15日の米株式相場が上昇したことを追い風に、半導体や電子部品関連を中心に買いが優勢だった。日経平均は前週末12日に今年最大の下げ幅をみせたことから、急落後の自律反発を狙った買いも入った。ただ、利益確定売りも出て上値は重かった。
15日の米株式市場でダウ工業株30種平均が約2カ月ぶりに最高値を更新した。13日にトランプ前米大統領が銃撃され負傷した事件を受け、賭けサイトなどの予測市場ではトランプ氏勝利の確率が一段と上昇した。トランプ氏が11月の米大統領選で勝利すれば、減税延長や規制緩和など企業寄りの政策が進むとの見方から、金融や機械など景気敏感株を中心に買いが入った。米株高の流れから東京市場でも買いが優勢となり、日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。
日経平均は10時過ぎに急速に伸び悩む場面があった。前週に史上最高値を更新した日経平均は前週末12日に前の日に比べ1033円安と今年最大の下げを演じた。依然、短期的な過熱感があることへの警戒は根強く、心理的節目の4万1500円に接近する場面では海外短期筋を中心に利益確定売りが出て上値を抑えた。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、前引けは22.48ポイント(0.78%)高の2917.04。JPXプライム150指数も反発し、8.35ポイント(0.65%)高の1292.45で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9940億円、売買高は8億1222万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は978。値下がりは625、横ばいは42だった。
三菱重や川重など防衛関連が高い。トランプ氏は他国に軍事費の負担増を求めており、日本の防衛関連の業績拡大につながるとの見方から買いが入った。TDK、太陽誘電、村田製のアップル関連、三菱商、ディスコも買われた。一方、ファストリやダイキン、エーザイは売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)