■本日の株式相場状況
「半導体関連株中心にリスク回避の売り噴出!」
《18日の国内株式市場》 で日経平均株価は続落し、前営業日比971円34銭安の4万0,126円35 銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 はリスク回避ムードが強まり、日経平均株価は大きく下値を試す展 開となりました。前日の米国株式市場ではNYダウが6営業日続伸 し、連日で最高値を更新しましたが、半導体セクターへの売り圧力 が強く、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は急反落、 フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と暴落しまし た。バイデン米政権による半導体対中規制強化の思惑や、トランプ 前大統領の台湾有事に対する後ろ向きな発言が嫌気されています。 これを受けて、本日の国内株式市場も大きく売り優勢に傾き、特に 半導体関連主力株の下げが顕著でした。
《外国為替市場》 では日米金利差縮小思惑から、一時1ドル=155円台まで急速にドル 安・円高が進んだことも、ハイテクや自動車など輸出セクター中心 に買い手控え感を助長しました。
【業種別】 では食料品、電気・ガス、水産・農林などが上昇した一方、精密機 器、機械、電気機器などが下落しました。
【個別銘柄】 では、売買代金首位の【8035】東京エレクトロン、2位の【6146】
ディスコ、3位の【6920】レーザーテックと半導体主力株が揃って 大幅安となりました。【9984】ソフトバンクグループが大きく下値 を切り下げ、【7203】トヨタ自動車、【7267】ホンダなど自動車 株も安い。 半面、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ、【8316】三 井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが底堅さを発揮。 【9509】北海道電力が買い優勢。【9433】KDDIもしっかり。 【9843】ニトリホールディングスが買いを集めました。 【チャート分析】 18日の日経平均株価・日足は「大陰線」となりました。日経平均株 価は大幅安。かろうじて4桁の下落は免れましたが、大幅ギャップ ダウンで始まって、寄り付き直後に高値、引け間際に安値をつける 印象の悪い1日となりました。半導体株や自動車株が下げるのは仕 方ないですが、トランプ前大統領の台湾に対する発言からは買える 要素もあった防衛関連も大きく売られました。これにより、明日も 投資家のセンチメント悪化が懸念されそうです。
プライム市場の売買高は17億6,450万株、売買金額は概算で4兆6,658 億円でした。
18日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は5営業日 ぶりに反落しました。終値は前営業日比4.94ポイント(0.71%)安の 690.17でした。日経平均株価が大きく下落したことで投資家のリス ク選好姿勢が後退し、新興銘柄にも売りが目立ちました。
【グロース市場】 では、【7342】ウェルスナビ、【6027】弁護士ドットコムが下落
しました。半面、【4894】クオリプス、【9164】トライトが上昇 しました。