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2024/7/26 5:06
【NQNニューヨーク=横内理恵】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比81ドル20セント高の3万9935ドル07セント(速報値)で終えた。同日発表の2024年4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回る伸びとなった。米景気減速への過度な懸念が後退し、相対的に出遅れ感のある景気敏感株や一部のハイテク株に買いが入った。
4〜6月期のGDPは前期比年率2.8%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(2.1%増)を上回った。「GDPの上振れで米景気後退への警戒感が薄れ、米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの安心感が広がった」(CFRAのサム・ストーバル氏)との声があった。
ハイテク株の売りが膨らんだ前日にダウ平均は500ドルあまり下げていた。米連邦準備理事会(FRB)が重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の6月分の発表を26日に控えていることもあり、持ち高を中立に傾ける動きもあった。ダウ平均は600ドル近く上昇する場面があったが、PCE物価指数を見極めたいとの様子見姿勢から引けにかけては伸び悩んだ。
ダウ平均では前日夕に市場予想を上回る決算を発表したIBMが大幅高だった。セールスフォースも高い。ボーイングやキャタピラーも上げた。一方、25日に決算とあわせて発表した見通しが慎重と受け止められたハネウェル・インターナショナルが大幅下落した。マイクロソフトも下げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比160.688ポイント安の1万7181.725(速報値)で終えた。アルファベットが下げた。一方、前日に大幅安となったテスラが上昇した。