バンブーズブログ

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NYダウ242ドル高、最高値更新 米GDPを好感


 
 
#北米 #国際
2024/1/26 5:19 (2024/1/26 6:44 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前日比242ドル74セント(0.64%)高の3万8049ドル13セントと3日ぶりに過去最高値を更新した。25日朝発表の2023年10〜12月期の米実質国内総生産GDP)速報値が市場予想を上回る伸びとなった。あわせて発表された物価指標がインフレ鈍化傾向を示し、米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が高まった。

GDPは前期比年率3.3%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(2.0%増)を大幅に上回った。一方、個人消費支出(PCE)物価指数のエネルギー・食品を除くコアの上昇率は前期比年率2.0%と7〜9月期と同水準で、インフレが沈静化に向けて進んでいると受け止められた。GDP発表後に米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたことも買いを誘った。

引けにかけて買いの勢いが強まり、ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。IT(情報技術)のIBMの上昇が目立った。生成人工知能(AI)関連需要が追い風となり、24日夕に発表した23年10〜12月期決算や24年12月期通期の業績見通しが市場予想を上回った。建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、化学のダウなど景気敏感株も買われた。

日中には上値が重くなり、小幅な下げに転じる場面もあった。主要株価指数が高値圏で推移しており、割高感が意識された。個別に売り材料の出た銘柄も相場の重荷となった。アナリストが投資判断を引き下げた航空機のボーイングの下げが目立った。医療保険のユナイテッドヘルス・グループは、決算を受けて売られた同業のヒューマナに連れ安した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸した。前日比28.578ポイント(0.18%)高の1万5510.496と、22年1月以来の高値で終えた。動画配信のネットフリックスやネット検索のアルファベットなどが買われた。半面、24日夕に発表した23年10〜12月期決算を受けて電気自動車のテスラは大幅安だった。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は6日続伸した。前日比25.61ポイント(0.52%)高の4894.16で終え、5日続けて最高値を更新した。