#経済
2024/7/26 17:43(2024/7/26 20:43 更新)
原子力規制委員会は26日、日本原子力発電(原電)の敦賀原発2号機(福井県)を巡り「新規制基準に適合しているとは認められない」との結論を出した。原子炉の真下に活断層がある可能性を否定できないとの見解をまとめた。規制委の定例会合で正式な判断を下す。「不合格」で再稼働が認められない全国初のケースとなる。
原電は活断層を否定する主張を繰り返したが、規制委の指摘を覆す根拠を示せなかった。原電は審査会合後「引き続き敦賀原発2号機の稼働に向けて取り組んでいく」とのコメントを発表した。
追加調査を行う方針も強調した。村松衛社長は福井県で記者団の取材に対し「廃炉は考えていない」と明言した。
規制委の石渡明委員は「結論を出せる段階だ」と会合で発言し、調査の必要性を打ち消していた。規制委の審査チームは山中伸介委員長も出席する31日の定例会合に審査結果を報告する。