パリ五輪第5日の30日、柔道男子81キロ級で『永瀬貴規(旭化成)が金メダルを獲得』、2021年東京大会から五輪2連覇を達成した。柔道日本男子の2連覇は、今大会66キロ級の阿部一二三(パーク24)以来6人目。永瀬は16年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得しており、3大会連続で表彰台に立ったのは、60キロ級で3連覇した野村忠宏以来2人目。女子63キロ級で3大会連続出場の高市未来(コマツ)は2回戦でクロアチア選手に敗れ、悲願のメダルはならなかった。
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バスケットボール男子1次リーグB組で、世界ランキング26位の日本は、東京大会銀メダルで世界9位のフランスに90-94で競り負けた。日本は2連敗。エース八村塁(レーカーズ)が退場しながらもリードして終盤を迎えたが、残り10秒で追いつかれ、延長で力尽きた。
《柔道》
男子81キロ級の永瀬は準々決勝でベルギー選手に延長で優勢勝ち。準決勝はイタリア選手に合わせ技で一本勝ち、決勝は今年の世界選手権で3連覇を果たしたグリガラシビリ(ジョージア)に一本勝ちした。
女子63キロ級の高市は1回戦でキューバ選手に一本勝ちしたが、2回戦でクロアチア選手に延長の末、優勢で敗れた。
柔道男子81キロ級決勝で攻める永瀬。五輪2連覇を達成した=中尾悠希撮影
柔道女子63キロ級2回戦で攻める高市(左)=中尾悠希撮影
『バスケットボール』
男子1次リーグB組で日本はフランスに延長の末、90-94で敗れた。3点シュートが好調で、強豪相手に一進一退の展開に持ち込んだ。第4クオーター序盤に八村が退場となったが、河村勇輝(横浜BC)を中心に攻め、リードして終盤を迎えた。しかし、残り10秒で84-84と追いつかれると、延長は疲労で足が止まり、逆転を許した。
米プロNBAで新人王も受賞したフランスのウェンバンヤマ(身長222センチ)と称え合う日本の富樫(同167センチ)=ロイター
《サッカー》
男子1次リーグ最終戦でD組の日本はイスラエルに1-0で勝ち、3戦全勝で同組を1位通過した。後半追加タイムに細谷(柏)がゴールを決めた。準々決勝(日本時間8月3日)でC組2位のスペインと対戦する。
A組のフランスはニュージーランドに3-0で快勝して3連勝。B組でウクライナを2-0で下して同組2位となったアルゼンチンと準々決勝で対戦する。パラグアイはマリに1-0で勝ってD組2位となり、スペインを2-1で破ったエジプトと当たる。
日本―イスラエル 試合終了間際、決勝ゴールを決め、タッチを交わす細谷(左)=ロイター
《競泳》
男子800メートルリレーの決勝で、予選を全体8位で通過した日本(村佐、松元、真野、柳本)は7分7秒48で7位だった。英国が6分59秒43で前回の東京五輪に続いて頂点に立った。
男子200メートル平泳ぎ準決勝では渡辺一平(トヨタ自動車)が2分9秒62の全体5位、花車優(イトマン東進)が2分9秒72の同7位で決勝に進んだ。男子200メートルバタフライの寺門弦輝(セントラルスポーツ)は準決勝で1分56秒21の同15位で落選した。同種目で前回大会銀の本多灯(イトマン東進)は予選で落選した。
男子200メートル平泳ぎ予選 力泳する渡辺一平=共同
《体操》
女子団体総合決勝が行われ、岸里奈(戸田市SC)岡村真(相好ク)中村遥香(なんばク)牛奥小羽(日体大)の4人で臨んだ日本は4種目合計159.463点で8位だった。予選の5位から順位を落とした。バイルスを擁する米国が171.296点で圧勝し、2大会ぶり4度目の優勝。
イタリアが銀メダルで、2位だった1928年アムステルダム大会以来96年ぶりの表彰台。3位のブラジルは初のメダルとなった。予選の得点を持ち越さず、各種目で演技した3人全員の得点合計で争った。
体操女子団体決勝ですべての演技を終えた(左から)岸、中村、牛奥、岡村=目良友樹撮影
床運動の演技をする米国のバイルス=目良友樹撮影
《卓球》
男子シングルス2回戦で戸上隼輔(井村屋グループ)はスロベニア選手に4-2で逆転勝ちし、ベスト16による3回戦に進出した。
男子シングルス2回戦 スロベニア選手と対戦する戸上隼輔=共同
《バドミントン》
1次リーグで女子ダブルスA組の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が東京五輪銀メダルの陳清晨、賈一凡組(中国)にストレート負けし、1勝2敗で敗退が決まった。C組の志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)は金昭映、孔熙容組(韓国)に0-2で敗れ、2勝1敗の組2位で準々決勝に進出。
女子ダブルス1次リーグ 中国ペアと対戦する永原和可那(奥)、松本麻佑組=共同
7人制ラグビー
女子9、10位決定戦で日本はブラジルを38-7で下し、五輪3大会目で過去最高の9位となった。決勝ではニュージーランドがカナダを19-12で下し、2連覇を達成した。3位は米国だった。
《自転車》
BMXフリースタイル・パーク男子予選で2021年東京五輪5位の中村輪夢(ウイングアーク1st)は87.03点で6位となり、9人による31日の決勝に進んだ。ライリー(英国)が91.21点でトップ通過。女子に日本選手は出場していない。
カヌー
スラロームの男子カヤックシングルで田中雄己(駿河台大)が91.78点で20位となり、上位20人による8月1日の準決勝に進んだ。
女子カナディアンシングルの岡崎遥海(戸田建設)は122.50点の20位で、上位18人の準決勝を逃した。