バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

外為12時 円相場、下落 145円台半ば 日銀総裁発言で買いも


 
 
#為替概況 #為替・金利 #マーケット
2024/8/23 12:28
23日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=145円60〜62銭と前日17時時点と比べて34銭の円安・ドル高だった。22日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。日銀の植田和男総裁の発言を受けて、日銀の正常化が意識されて円買い・ドル売りが活発となる場面もあった。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日に米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演するのを前に、米債券には利益確定や持ち高調整の売りが出た。22日の米長期金利は前の日を0.05%上回る3.85%に上昇し、23日の朝方の円相場は146円台前半と円売り・ドル買いが先行した。

日銀の植田総裁が23日の衆院財務金融委員会に出席し、経済・物価見通しの実現の確度が高まれば「緩和度合いを調整する」との認識を示した。利上げの方向性が改めて確認できたとの見方から円買い・ドル売りが増え、一時145円30銭近辺まで下げ幅を縮めた。

植田総裁は、国内外の金融・資本市場について「引き続き不安定な状況にある」としたうえで「当面はその動向を極めて高い緊張感を持ちつつ注視していく」などと述べた。市場動向を踏まえつつも先々の利上げを見据えた姿勢を維持したとして、市場では「バランスがとれた内容」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。

円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=161円97銭〜162円ちょうどと、同20銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1124〜25ドルと同0.0012ドルのユーロ安・ドル高だった。日本時間23日午前の取引で米長期金利が低下したことでユーロ買い・ドル売りも入り、次第に下げ幅を縮めた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕