バンブーズブログ

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《外国為替》

外為17時 円相場、反落 150円台半ば 日銀総裁発言を受け
 
 
#為替概況 #為替・金利 #マーケット
2024/3/1 17:19
1日の東京外国為替市場で、円相場は反落した。17時時点では前日の同時点に比べ83銭の円安・ドル高の1ドル=150円49〜51銭で推移している。日銀の植田和男総裁が物価安定目標の達成に慎重な姿勢を示したのを受け、日銀の金融政策正常化の観測がやや後退して円売り・ドル買いにつながった。東京株式市場で日経平均株価が最高値圏で推移したのも円相場の重荷だった。

植田総裁は2月29日(日本時間3月1日朝)、ブラジルのサンパウロで開かれた20カ国・地域(G20財務相中央銀行総裁会議後の記者会見に臨み、2%の物価安定目標について「私の考えでは(見通せる状況に)まだ至っていない」と述べた。前日には高田創審議委員が物価安定目標の実現が「ようやく見通せる状況になってきた」と話しており、強まっていた政策正常化観測がやや巻き戻され、円売り・ドル買いが優勢となった。

2月29日に発表された1月の米個人消費支出(PCE)物価指数はエネルギーと食品を除くコアの前年同月比の上昇率が2.8%と市場予想とほぼ一致した。米連邦準備理事会(FRB)が利下げ時期を先送りするとの見方が後退し、前日の米長期金利が低下した。ただ、米長期金利の低下幅は小さく、日米金利差の開いた状態が続くとの見方から円売り・ドル買いが出た。10時前の中値決済に向け、国内輸入企業などによる円売り・ドル買いが出たとの見方も相場を下押しした。

円は対ユーロで3日ぶりに反落した。17時時点では同66銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=162円73〜75銭で推移している。ユーロは対ドルで反落した。17時時点は同0.0016ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0812〜13ドルで推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕