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⭐️きようのことば『コールドチェーン』

コールドチェーンとは 冷凍冷蔵で鮮度を保ち流通
 
きょうのことば
#きょうのことば
2024/9/18 2:00
コールドチェーンとは 生産地から小売店や消費者の自宅まで製品を冷蔵・冷凍した状態で運ぶ仕組み。生鮮品や冷凍食品に加え、厳格な温度管理が必要な医薬品の輸送でも使う。女性の社会進出や電子レンジの普及で冷凍食品の消費が一般家庭で増えた。スーパーやコンビニエンスストアの店舗も増加し、低温の物流網も全国に拡大した。

 
日本では食品の業界団体などが商品ごとに輸送時の温度を決めている。冷凍食品はマイナス18度以下、野菜や鮮魚はマイナス18度〜プラス10度に保つ必要がある。トラックで運ぶ場合には商品を倉庫で積み替える際の温度も細かく定められている。新鮮な商品を店頭に並べられるため日本の小売業の競争力の源泉となっている。

矢野経済研究所によると、日本のコールドチェーン(低温物流、不動産取引は含まず)の市場規模は2022年度に前年度比4%増の1兆7724億円だった。25年度に2兆円近くまで伸びると予測する。政府は新興国での市場拡大を見据え、東南アジア諸国連合ASEAN)と低温物流の標準化に取り組んでいる。