難産のこども家庭庁 縦割り拭えず、命名も紛糾

 

「意見は言ってもいい。反対しないでほしい」。12月15日の自民党「『こども・若者』輝く未来創造本部」の会議前、議員に根回しがあった。政府・与党内で子どもに関する政策を一元化する新組織の名付けが紛糾していた。この日の会議は座長の加藤勝信前官房長官が「『こども家庭庁』でいかせてほしい」と取りまとめ、21日の閣議決定に至った。

子ども政策の司令塔をつくる構想は菅義偉前首相時代に浮上した。これまでは「こ...