陸上女子中長距離の田中希実が3日、東京都内で記者会見し、スポーツ用品大手のニューバランスと所属契約を結んだと発表した。3月限りで豊田自動織機を退社。今後はプロ選手として活動すると表明し「もっと世界のトップで戦っていくためにはプロ意識が大事。根っこから変えて、自分の居場所をつくり直したい」と決意を口にした。
2021年は東京五輪1500メートルで8位入賞。昨季も世界選手権で800メートル、5000メートルを加えた3種目に出場して注目を集めたが「自分の中で挑戦できていると思えなかった。甘えから、がむしゃらさやハングリー精神が失われ、積み重なってきた自分へのフラストレーションが爆発した」と決断に至ったという。
練習環境は大きく変わらないが、覚悟を持って今季に挑む。海外で鍛える期間を増やす意向を示し「より明確な目標を持ってトライしにいく」と語った。〔共同
