バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

日経一面振り返り  3月27日

ホンジュラス、なぜ台湾と断交?』
 
 
#朝刊1面を読もう #基礎から日経
2023/3/27 7:00
2023年3月27日の日本経済新聞朝刊に「ホンジュラス、台湾と断交」という記事がありました。中米ホンジュラスは、長年外交関係にあった台湾に代えて、中国と国交を結んだと発表しました。ホンジュラスによる台湾との断交は、どのような影響をもたらすのでしょうか。

ここが気になる

2016年に台湾で蔡英文(ツァイ・インウェン)政権がスタートして以降、中国は台湾と外交関係のある国に対し、台湾に代えて中国と国交を樹立するように呼びかけてきました。政権が発足してからの7年間で台湾と断交した国はパナマドミニカ共和国など9カ国に上り、外交関係を維持するのはパラグアイなど残り13カ国となりました。

ホンジュラスは2021年に親中派カストロ氏が大統領に当選しました。カストロ氏は外交や通商で中国と関係を結ぶことを公約に掲げていました。中米への影響力を維持したい米国は断交に踏み切らないよう働きかけてきましたが、ホンジュラスの親中姿勢は変わりませんでした。

台湾の蔡総統は29日から、米国を経由する形で中米グアテマラベリーズの訪問を予定しています。その直前に中国が米台連携を揺さぶる形となりました。台湾は米国と協力し、数少なくなった外交関係のある国のつなぎ留めを急ぎます。