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NYダウ、もみ合いで始まる 物価高懸念和らぐも様子見

NYダウ、もみ合いで始まる 物価高懸念和らぐも様子見
 
 
 
2023/4/13 23:08
米ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=稲場三奈】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均はもみ合いで始まり、午前9時35分現在は前日比22ドル28セント高の3万3668ドル78セントで推移している。朝発表の3月の米卸売物価指数(PPI)は伸び率が市場予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの長期化への懸念が一段と和らぎ、買いが先行した。半面、主力企業の決算発表が本格的に始まる前に様子見姿勢の投資家も多い。ダウ平均は下げに転じる場面がある。

3月のPPIは前月比で0・5%下がった。ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0・0%)を下回った。エネルギー・食品を除くコア指数は市場予想に反して前月比で下落した。朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は前週比で23万9000件と市場予想(23万5000件)を上回った。12日発表の3月の消費者物価指数(CPI)に続きインフレ鈍化を示す内容と受け止められ、株式相場を支えている。

PPIの発表を受け、米長期金利は低下している。金利の低下で相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株が買われ、スマートフォンのアップルやソフトウェアのマイクロソフトが上昇している。アナリストの投資判断引き上げが伝わった製薬のメルクも高い。

一方、14日からは大手金融機関を皮切りに主力企業の決算発表が本格的に始まる。米景気の先行きへの不安が根強いなか、景気敏感株の一部には持ち高調整の売りが出やすくなっている。建機のキャタピラーや化学のダウ、金融のJPモルガン・チェースが売られている。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発して始まった。