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陸自ヘリ不明 「飽和潜水」を開始、海中を確認へ


 
#陸自ヘリ事故
2023/4/14 16:56
陸上自衛隊の多用途ヘリ「UH60JA」=陸上自衛隊提供
沖縄県宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊ヘリコプターが行方不明になった事故で、周辺の海底で見つかった機体の主要部分とみられる物体が事故機かどうかを調べるため、防衛省は14日午後、深く潜る特殊技術「飽和潜水」による作業を始めた。水中カメラなどでは隊員らしき姿も複数見つかっており、確認を急ぐ。

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「飽和潜水」は、深い海と同じ環境に体を慣らしてから潜る技術。窒素の代わりにリスクの低いヘリウムなどのガスを体内に溶け込ませ、時間をかけて「飽和状態」にすることで気泡の発生を防ぐ。

防衛省によると、機体とみられる物体は13日夜、宮古島西方にある伊良部島の北側の海域で見つかった。水深約100㍍の海底で、大きく破損している様子が水中カメラなどで確認されているという。

周辺海域ではこれまでの捜索で、ヘリに搭載していた救命ボートや乗員のヘルメットなどが発見・回収されていた。燃料タンクとみられる物体や回転翼のブレードなども見つかり、着水時に強い衝撃が加わった可能性がある。自衛隊は水中を調べる潜水艦救難艦や掃海艇も投入し、24時間体制で捜索を続けていた。


不明のヘリは第8師団が運用する「UH60JA」で、6日午後3時46分に宮古島分屯基地を離陸し、同56分に宮古島北西の洋上でレーダーから機影が消えた。偵察訓練中で、第8師団長の坂本雄一陸将を含む10人が乗っていた。

消息を絶つ約2分前の空港管制との交信では、異常を知らせるような内容はなく、短時間で状況が急変したとみられる。陸自事故調査委員会を設置して原因を調べている。