2023/4/21 17:22
21日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=133円88~89銭と、前日の同時点に比べ72銭の円高・ドル安だった。20日発表の米経済指標を受けて景気減速への懸念が強まったことで、同日の米長期金利が低下。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢だった。
円は一時、133円69銭近辺まで上昇した。米フィラデルフィア連銀が20日、4月の製造業景況指数がマイナス31.3と2020年5月以来の低水準になったと発表した。同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回っており、労働需給の緩和が意識された。米景気の冷え込みへの警戒感から、低リスク通貨とされる円に買いが入った。
円は対ユーロでも続伸した。17時時点は1ユーロ=146円69~73銭と、前日の17時時点に比べ82銭の円高・ユーロ安だった。
ユーロは対ドルで小幅ながら5日続落した。17時時点は1ユーロ=1.0956~57ドルと、同0.0003ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕