配信 2023年4月29日 21:46更新 2023年4月29日 23:57
読売新聞オンライン
陸上自衛隊員１０人が搭乗した多用途ヘリコプターが沖縄県・宮古島周辺で消息を絶った事故で、陸自の委託を受けた民間サルベージ会社の作業船が２９日、機体が沈む現場海域で、引き揚げに向けた準備作業を始めた。天候などの条件が整えば、３０日にも引き揚げ作業が本格化する見込み。
２９日は朝から、宮古島と橋でつながる池間島の西方沖で、作業船「新世丸」が活動しているのが確認できた。午前８時過ぎ、水中無人探査機とみられる機材を、同１１時半頃には大型の網を海中へ投入。機体を網に載せて引き揚げるとみられる。午後３時半過ぎに作業を終えて、現場海域を離れた。
海底の機体からは隊員５人が収容され、死亡が確認された。自衛隊は、現場に残る１人の収容を急ぐほか、行方不明のままの４人の捜索も続けている。
