バンブーズブログ

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フライトレコーダー解析、数カ月程度か 事故の陸自ヘリ、引き揚げ


5/2(火) 20:28

 




サルベージ会社の作業船に引き揚げられた陸自ヘリの機体の一部=沖縄県宮古島市沖で2023年5月2日午前11時48分、本社ヘリから上入来尚撮影
 沖縄県宮古島周辺で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、陸自から委託を受けた民間作業船が2日、海底に沈んでいた機体の主要部分を引き揚げた。機体からはフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収した。陸自は今後、詳しく分析して事故原因の究明を進める。

【写真特集】引き揚げられた陸自ヘリの機体
 陸自によると、機体の主要な部分はほぼ引き揚げたという。操縦席や胴体部分、尾翼部、機体上部の外付け燃料タンクなど全体がつながった状態で、複数箇所が折れたり割れたりして大きく損壊していた。行方不明者の新たな手がかりは見つからなかった。

 引き揚げ作業は午前8時ごろに始まり、同11時45分ごろに作業船のクレーンが機体を包んだ網を引き揚げ、甲板に載せた。機体後部の側面にある日の丸のマークや燃料タンクが確認されたが、機体は原形をとどめていなかった。陸自は、事故機が所属していた高遊原(たかゆうばる)分屯地(熊本県益城町)に機体を移送して調べる。

 防衛省関係者によると、フライトレコーダーは機体の内部に設置されていた。事故直前の飛行高度や速度、機内の音声などが記録されている可能性があり、陸自が解析を進める。解析には数カ月程度かかるという。フライトレコーダーは回収後、機体とは別のルートで移送された。