バンブーズブログ

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NYダウ3日続落、30ドル安 債務上限問題に不透明感


 
 
 
2023/5/11 5:24 (2023/5/11 7:21 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比30ドル48セント(0.1%)安の3万3531ドル33セントで終えた。米債務上限問題を巡る不透明感が根強く、株式相場の重荷となった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め長期化への警戒もあり、ダウ平均の下げ幅は300ドルを超える場面があった。

バイデン米大統領は9日夕に野党・共和党マッカーシー下院議長らと連邦債務の上限引き上げについて協議したが、目立った進展がなかった。12日に再び協議する。市場では「どのような事態になるか見通しにくく、相場の重荷となっている」(ニューブリッジ・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との声があった。

朝方発表の4月の消費者物価指数(CPI)では、前月比の上昇率が0.4%と市場予想と一致した。エネルギー・食品除くコア指数の伸びは0.4%と3月の実績や市場予想と同じだった。インフレ沈静化には時間がかかり、FRBの引き締めが長期化することへの警戒もあった。

ダウ平均の構成銘柄では、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、スポーツ用品のナイキ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーといった消費関連の下げが目立った。

朝方は買いが先行した。CPIが市場予想より上振れすることへの警戒が強かったため、CPIの発表後は米債券市場で長期金利が低下した。ダウ平均は一時200ドルあまり上昇した。割高感が薄れたとみられた高PER(株価収益率)のハイテク株が買われた。顧客情報管理のセールスフォース、ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比126.889ポイント(1.0%)高の1万2306.442で終えた。アルファベットが4%高となった。子会社のグーグルが文章や画像を自動でつくる生成人工知能(AI)を40超の言語で提供すると発表し、買いが入った。