バンブーズブログ

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NYダウ、一進一退で始まる 債務上限で合意も上値限定


 
 
 
2023/5/30 23:07
米ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=矢内純一】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前週末比34ドル76セント高の3万3128ドル10セントで推移している。バイデン米大統領と野党・共和党マッカーシー下院議長が27日、連邦政府の債務上限問題を巡って合意に至った。連休前の26日に合意への期待からダウ平均が300ドル超上昇していたため、一段と買いを入れる動きは限られる。ダウ平均は下落に転じる場面がある。

今回の合意で、債務上限の効力は2025年1月まで停止する。合意案は31日にも下院で採決される見通しだが、民主、共和の両党ともに不満を抱える議員がいる。イエレン米財務長官が政府の資金繰りが行き詰まると予測する6月5日を控え、市場の一部には慎重な見方も残っている。

ダウ平均の構成銘柄では、石油のシェブロン、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル、製薬のメルクが安い。一方、米長期金利が低下し、相対的な割高感が薄れた高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入っている。スマートフォンのアップルと顧客情報管理のセールスフォースが高い。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも買われている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。前週発表の四半期決算が好調で騰勢を強めた半導体のエヌビディアは時価総額が初めて1兆ドルを超えた。