バンブーズブログ

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NYダウ続伸、317ドル高 出荷好調でボーイング上昇


 
 
#北米 #国際
2023/7/12 5:25 (2023/7/12 5:39 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比317ドル02セント(0.9%)高の3万4261ドル42セントで終えた。6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を12日に控え、内容を見極めたい雰囲気が強かった。そのなかで個別の取引材料が出た銘柄を中心に買いが入り、ダウ平均を支えた。

クラウドサービスの値上げを発表した顧客情報管理のセールスフォースが4%高で終えた。アナリストが投資判断を引き上げた工業製品・事務用品のスリーエム(3M)は5%高となり、金融のJPモルガン・チェースも買われた。4〜6月期の民間機の出荷台数が良好な伸びと受け止められた航空機のボーイングも買いが目立った。米原先物相場が上昇し、石油のシェブロンも高かった。

2023年上半期は人工知能(AI)ブームをきっかけに関連株が大きく上昇した。「主力ハイテク株には利益確定売りが出やすい半面、出遅れ感のあった景気敏感株などへの循環物色が広がりやすい」(ボケ・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト氏)との見方もあり、景気敏感株が多いダウ平均の支えとなった。米長期金利が4%を下回ったことも株式相場を支えた面があった。

12日朝には6月の米CPIが発表される。ダウ・ジョーンズ通信のまとめによると、市場はエネルギー・食品を除くコア指数が前月比で0.3%上昇と、5月(0.4%上昇)から伸びが鈍化すると予想している。一方、前年同月比では5.0%上昇と、米連邦準備理事会(FRB)の政策目標の2%を大きく上回った状態が続くとみられている。内容を見極めたい投資家が多かった。

製薬のメルクや医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ株の一角には売りが出た。ハイテク株はまちまちとなり、スマートフォンのアップルが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比75.218ポイント(0.5%)高の1万3760.699で終えた。11〜12日開催の「プライムデーサマーセール」で販売が増えるとの期待から、ネット通販のアマゾン・ドット・コムが買われた。新サービスが好調との見方から交流サイトのメタプラットフォームズも連日で上昇した。