バンブーズブログ

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NYダウ続伸、87ドル高 利上げ警戒和らぐ


 
 
 
2023/9/12 5:13 (2023/9/12 6:00 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日続伸し、前週末比87ドル13セント(0.25%)高の3万4663ドル72セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げへの警戒感が和らいだのが買いを誘った。大手ハイテク銘柄の一部が大幅に上昇したことも投資家心理の支えとなった。

FRBウオッチャーで知られる米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のニック・ティミラオス記者が10日付の記事で、FRBが利上げに慎重になりつつあるとの見解を示した。同氏は「FRB高官の金融政策に対する姿勢で重要な転換が進みつつある」と題した記事で、一部高官が過度の金融引き締めが経済や金融の混乱を引き起こすことを懸念していると指摘した。

景気敏感株の一角が買われ、工業製品・事務用品のスリーエムと機械のハネウェル・インターナショナルが上昇した。映画・娯楽のウォルト・ディズニーも買われた。ケーブルテレビ大手に対する配信契約を更新することに合意したと発表し、好感した買いが入った。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、電気自動車のテスラは10%強上昇した。モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げたことが材料視された。買いは他のハイテク株にも及び、ダウ平均の構成銘柄ではソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルの上げが目立った。

もっとも、ダウ平均の上値は重く、上げ幅が前週末の終値近辺まで縮小する場面があった。13日に8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見の投資家が多く、一部銘柄には売りも出た。ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや石油のシェブロン、スポーツ用品のナイキが下げた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比156.368ポイント(1.13%)高の1万3917.894で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズは高性能のAI(人工知能)を開発していると伝わり、3%強上昇した。アップルと通信半導体を2026年まで供給する契約を結んだと発表したクアルコムは大幅高だった。