バンブーズブログ

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NYダウ6日続伸、145ドル高 CPI鈍化で利上げ見送り観測


 
 
 
2023/6/14 5:14 (2023/6/14 5:50 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、前日比145ドル79セント(0.4%)高の3万4212ドル12セントで終えた。2月13日以来4カ月ぶりの高値。朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)を受け、物価上昇圧力は和らぎつつあるとの見方が広がった。米連邦準備理事会(FRB)が13〜14日の米連邦公開市場委員会FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が改めて強まり、株式相場を支えた。

CPIの上昇率は前年同月比4.0%と4月(4.9%)から鈍化し、市場予想と一致した。伸び率は2年2カ月ぶりの低水準となった。食品とエネルギーを除くコア指数も市場予想並みの5.3%上昇となり、前月の5.5%から伸びが鈍った。「FRBは6月の会合で利上げを見送る。株式市場に優しい内容だった」(エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏)と受け止められた。ダウ平均の上げ幅は一時200ドルを超えた。

米国の利上げ停止は近いとの見方が広がり、米景気の先行きに対する懸念が後退した。中国の景気刺激策への期待もあって、景気敏感株に買いが入りやすかった。建機のキャタピラーが3%高となり、化学のダウや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)も高い。米原先物相場が上昇し、石油のシェブロンも上昇した。

ダウ平均は買い一巡後は伸び悩んだ。前日までの5営業日で500ドルあまり上昇しており、主力株の一部には利益確定売りも出やすかった。14日のFOMC後に公表される参加者らの政策金利見通し(ドットチャート)やパウエルFRB議長の会見で、今後の金融政策を探りたい投資家も多く、積極的な買いが見送られた面もあった。個別銘柄では顧客情報管理のセールスフォースやクレジットカードのビザが安い。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比111.400ポイント(0.8%)高の1万3573.321で終えた。連日で昨年4月以来の高値を更新。電気自動車のテスラは13日続伸した。画像処理半導体のエヌビディアや動画配信のネットフリックスの上昇が目立った。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は4日続伸し、前日比30.08ポイント(0.7%)高の4369.01で終えた。連日で昨年4月以来の高値となった。