バンブーズブログ

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NYダウ8日続伸109ドル高、年初来高値 業績期待が支え


 
 
 
2023/7/20 5:16 (2023/7/20 5:55 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は8日続伸し、前日比109ドル28セント(0.3%)高の3万5061ドル21セントで終えた。3万5000ドル台を回復し、2022年4月以来の高値を付けた。ダウ平均の8日続伸は19年9月以来の長さとなる。

今後発表を控える主要企業の四半期決算が想定を上回る結果になることへの期待が相場を支えた。インフレの減速を背景に米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化に対する懸念が後退しており、買いが続いている。

19日に23年4〜6月期決算を発表した金融のゴールドマン・サックスは主力の投資銀行部門が苦戦し大幅な減益となったものの、株価は上昇して終えた。経営陣が事業環境に改善の兆しがあるとの見方を示し、業績の底入れ期待が高まった。同業のJPモルガン・チェースも買われ、投資家心理を支えた。

株高が続いているのはFRBの金融引き締めが米景気を冷やすとの懸念が和らいでいることが大きい。FRBは6月に年内あと2回の利上げを示唆したが、市場では1回にとどまるとの見方がある。相場の上昇についていこうと急いで買いを入れる投資家も増え、株高に弾みがついた。

もっとも、ダウ平均は上値の重さも意識された。上げ幅は前日までの7日間で1200ドルに達し、利益確定売りも出やすい。ダウ平均の構成銘柄ではないが、電気自動車のテスラや動画配信のネットフリックスといった大手ハイテク企業の決算発表が取引終了後に控え、様子見の投資家も多かった。

通信のベライゾン・コミュニケーションズや顧客情報管理のセールスフォースの上昇が目立った。映画・娯楽のウォルト・ディズニーも高い。半面、航空機のボーイングやソフトウエアのマイクロソフトが下落した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸した。前日比4.376ポイント高の1万4358.018で終え、22年4月以来の高値を付けた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は前日比10.74ポイント(0.2%)高の4565.72と22年4月以来の高値で終えた。