バンブーズブログ

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NYダウ続落、99ドル安 金利高もテック買いで下値限定


 
 
#北米 #国際
2024/1/25 5:34 (2024/1/25 7:12 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比99ドル06セント(0.26%)安の3万7806ドル39セントで終えた。米経済の底堅さを示す経済指標が発表され、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退。米長期金利が上昇し、米株に売りが出た。もっとも、好決算への期待からテック株に買いが入り、相場の下げは限られた。

24日に発表された1月の米国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3と好不況の分かれ目である50を超え、市場予想(47.2)も上回った。堅調な景気を背景にインフレの抑制が遅れるとの見方が広がり、FRBの利下げが遠のくと懸念された。米債券市場では長期金利が4.1%台後半に上昇。金利と比べた株式の相対的な割高感も意識された。

朝方は買い先行で始まり、ダウ平均は上げ幅を160ドル近くに広げる場面があった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、動画配信のネットフリックスが前日夕に発表した2023年10〜12月期決算では売上高が市場予想を上回った。有料契約者数の伸びも想定以上で、アナリストが相次いで目標株価を引き上げたことから株価は11%弱上昇した。半導体製造装置大手のASMLホールディングも決算が評価され、ハイテク株を中心に好業績への期待が高まった。

工業製品・事務用品のスリーエムや化学のダウなど景気敏感株の一角が下げた。スポーツ用品のナイキや小売りのウォルマートも下落した。半面、石油のシェブロンやソフトウエアのマイクロソフトには買いが入った。マイクロソフトは一時、時価総額が初めて3兆ドルに達した。人工知能(AI)を活用した事業で収益が伸びるとの期待が強い。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。前日比55.975ポイント(0.36%)高の1万5481.918と22年1月以来の高値で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット検索のアルファベットが上昇した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は5日続伸した。前日比3.95ポイント(0.08%)高の4868.55で終え、連日で最高値を更新した。