バンブーズブログ

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NYダウ、48ドル高で最高値 S&P500は一時大台突破


 
 
#北米 #国際
2024/2/9 5:46 (2024/2/9 7:00 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比48ドル97セント(0.12%)高の3万8726ドル33セントと、連日で過去最高値を更新した。前日に四半期決算を発表した映画・娯楽のウォルト・ディズニーが急騰し、ダウ平均を支えた。半面、高値更新が続くなかで主力株の一部には目先の利益を確定する売りも出やすかった。米長期金利の上昇も上値を抑えた。

ウォルト・ディズニーは11%高で終えた。前日夕に発表した2023年10〜12月期決算で1株利益が市場予想を上回り、自社株買い計画や増配なども好感された。1銘柄でダウ平均を75ドルほど押し上げた。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、英半導体設計のアーム・ホールディングスも前日夕発表の四半期決算が市場予想を上回り、48%近く上昇した。人工知能(AI)需要による米企業業績の押し上げを示したと受け止められ、投資家心理を支えた。米経済指標や企業決算が予想から上振れすることは引き続き株買いを誘うとの見方もあった。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前日比2.85ポイント(0.05%)高い4997.91と過去最高値で終えた。一時は5000.40と心理的な節目として意識される5000を初めて上回った。相場上昇に乗り遅れまいと買いを入れる動きも、相場を支えた。

もっとも、相場の上値は重かった。足元の相場上昇を受けて目先の利益を確定する売りが出やすい。市場では「米連邦準備理事会(FRB)高官らの(金融緩和に前向きな)ハト派姿勢が後退しているほか、中東情勢を巡る地政学リスクの高まりも積極的な買いを手控えさせている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声があった。

朝発表の週間の新規失業保険申請件数は21万8000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万件)を下回った。米労働需給は引き続き引き締まっているとの見方から、米長期金利は前日終値(4.11%)を上回る4.1%台半ばで推移する時間帯が長かった。金利の上昇で株式の相対的な割高感が意識されやすい面もあった。ダウ平均は100ドル超下げる場面があった。

ダウ平均の構成銘柄では、外食のマクドナルドやIT(情報技術)のIBM、顧客情報管理のセールスフォースが買われた。原油高を受け、石油のシェブロンも高い。一方、通信のベライゾン・コミュニケーションズや航空機のボーイング、クレジットカードのビザは売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比37.071ポイント(0.23%)高の1万5793.715と、22年1月以来の高値で終えた。半導体関連株の一角が買われたほか、電気自動車のテスラやネット検索のアルファベットが上昇した。