バンブーズブログ

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NYダウ続落、150ドル安 Apple大幅安が重荷


 
 
 
2023/8/5 5:22 (2023/8/5 7:20 更新)
 
【NQNニューヨーク=稲場三奈】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比150ドル27セント(0.4%)安の3万5065ドル62セントで終えた。朝方発表の7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想に届かなかった。半面、平均時給の前年同月比の上昇率は市場予想以上だった。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続の可能性も意識され、売りが優勢となった。

3日夕に2023年4〜6月期決算を発表したスマートフォンのアップルが5%安だった。主力製品であるスマホの回復が鈍く、売上高は3四半期連続で前年同期を下回った。時価総額が最も大きい銘柄の下落が市場心理を冷やした面もあった。市場では「このところ割高感の強いほかのハイテク株の先行きにも警戒感がある」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声も聞かれた。

朝方は買いが先行し、ダウ平均の上げ幅が290ドルに達する場面があった。7月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比で18万7000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(20万人増)に届かなかった。併せて5月と6月の雇用者数の伸びが下方修正された。労働需給の逼迫が和らいでいると受け止められた。

一方、平均時給は前年同月比の上昇率が4.4%と、市場予想(4.2%)以上に伸びた。賃金が高止まりしインフレの沈静化に時間がかかるとの見方から、FRBによる利上げ継続のリスクが意識された。買いの勢いが鈍かったこともあり、次第に売りが優勢となった。

ダウ平均の構成銘柄では、工業製品・事務用品のスリーエムや日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、製薬のメルクなどが下落した。一方、スポーツ用品のナイキや金融のゴールドマン・サックスが上昇。前日夕発表の決算で業績が市場予想を上回ったバイオ製薬のアムジェンも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比50.477ポイント(0.4%)安の1万3909.238で終えた。交流サイトのメタ・プラットフォームズや電気自動車のテスラが下げた。一方、前日夕に決算を発表したネット通販のアマゾン・ドット・コムが8%高で終えた。