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NYダウ続落、66ドル安 長期金利上昇を嫌気

NYダウ続落、66ドル安 長期金利上昇を嫌気 2023/8/4 5:15 (2023/8/4 5:44 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比66ドル63セント(0.2%)安の3万5215ドル89セントで終えた。米長期金利の上昇基調が強まり、株式の相対的な割高感が意識された。ただ、3日の通常取引終了後にスマートフォンのアップルやネット通販のアマゾン・ドット・コムが発表する四半期決算や4日の7月の米雇用統計を見極めたい投資家が多く、下げ渋って終えた。

ダウ平均は寄り付き直後に160ドル下げる場面があった。3日の米債券市場で長期金利の指標である10年債利回りが一時、前日比0.11%高い(価格は安い)4.19%と、昨年11月以来およそ9カ月ぶりの水準に上昇した。足元の米景気が想定以上に底堅いのに加えて米財政悪化による国債増発で金利先高観が強まっている。金利上昇で相対的な割高感が強まる高PER(株価収益率)のハイテク株の一角や、配当利回りが高く金利敏感株とされる銘柄などが売られた。金利上昇が業績の逆風となる資本財関連も下げた。

売り一巡後は上げに転じ、ダウ平均は65ドル高となる場面があった。米連邦準備理事会(FRB)が重視する4日の米雇用統計は金利動向にも影響を与えるとみられ、関心が集まる。3日発表の4〜6月期の労働生産性指数(速報値)は市場予想を上回る伸びとなり、単位労働コストは市場予想以上に伸びが鈍化した。7月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数は低下したものの、好不況の境目である50を上回った。経済指標がインフレ圧力の緩和や米景気の底堅さを示したことは好感された。

ダウ平均では顧客情報管理のセールスフォースや建機のキャピタラーが下げた。一方、半導体インテルが買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落し、前日比13.732ポイント(0.1%)安の1万3959.715で終えた。2日夕発表の決算を受けて半導体クアルコムや電子決済サービスのペイパル・ホールディングスなどが売られた。一方、アナリストが人工知能(AI)関連事業に強気な見方を示した半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)が上昇した。電気自動車のテスラも買われた。

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