バンブーズブログ

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NYダウ続落、290ドル安 消費銘柄やハイテク株に売り


 
 
 
2023/8/18 5:28 (2023/8/18 6:03 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落した。前日比290ドル91セント(0.8%)安の3万4474ドル83セントと7月中旬以来の安値で終えた。朝方に決算を発表した大手小売りが下げ、消費関連株の売りに波及した。米長期金利が上昇し、ハイテク株が下げたのも米株相場の重荷だった。

小売りのウォルマートは17日に四半期決算を発表。併せて2024年1月期通期の業績見通しを上方修正したものの、売上高の伸びが市場予想に届かなかった。株価は高く始まった後に下げに転じ、2%安で終えた。売りは他の消費関連株にも及び、ホームセンターのホーム・デポとスポーツ用品のナイキが下落した。

米債券市場では長期金利が一時4.32%と昨年10月以来の高水準を付けた。17日発表の週間の新規失業保険申請件数は23万9000件と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(24万件)を下回った。労働需給の引き締まりが続き、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を長期にわたって高く維持するとの警戒感は強い。金利の上昇で高PER(株価収益率)のハイテク株は相対的な割高感が意識され、顧客情報管理のセールスフォースとスマートフォンのアップルが下げた。

ダウ平均は前日におよそ1カ月ぶりの安値を付けていた。朝方は値ごろ感があるとみられた主力銘柄に買いが先行。ダウ平均は100ドルあまり上昇する場面があった。構成銘柄では、四半期決算が市場予想を上回ったネットワーク機器のシスコシステムズが3%上昇。原油高で石油のシェブロンも買われた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比157.696ポイント(1.2%)安の1万3316.932と6月上旬以来の安値で終えた。電気自動車のテスラと交流サイトのメタプラットフォームズの下げが目立った。