バンブーズブログ

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NYダウ反発、184ドル高 長期金利の上昇一服を好感


 
#北米 #国際
2023/8/24 5:15 (2023/8/24 5:37 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比184ドル15セント(0.5%)高の3万4472ドル98セントで終えた。米長期金利の急上昇が一服したことが好感された。23日発表の8月の米購買担当者景気指数(PMI)が低調で米金融引き締めが長引くとの過度の懸念が和らいだのも投資家心理を支えた。23日の通常取引終了後に画像処理半導体のエヌビディアが発表する四半期決算への期待感もハイテク株などの買いを誘った。

8月の米PMI速報値では総合が50.4と半年ぶりの水準に低下し、好不況の境目である50に近づいた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方が後退し、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時、前日比0.14%低い(債券価格は高い)4.18%に低下した。前日には4.36%と2007年11月以来の高水準を付けていた。

金利上昇局面で強まった株式の相対的な割高感が和らぎ、スマートフォンのアップルや顧客情報管理のセールスフォース、ソフトウエアのマイクロソフトなど高PER(株価収益率)のハイテク株が全般に買われた。

ダウ平均の構成銘柄ではないがエヌビディアが3%あまり上昇し、投資家が決算発表を前に買いを入れていたとの指摘があった。同社の業績や見通し次第では人工知能(AI)関連銘柄の業績期待が再び高まる。目先の相場の方向感を左右するとの見方もあり、市場の関心が集まった。

ダウ平均は前日に7月中旬以来の安値で終えており、値ごろ感から景気敏感株や製薬などのディフェンシブ株の一角にも物色が入った。一方、業績と見通しが悪化したスポーツ用品販売のフットロッカーが急落し、スポーツ用品のナイキが連れ安した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比215.160ポイント(1.6%)高の1万3721.033で終えた。動画配信のネットフリックスが高い。交流サイトのメタプラットフォームズも買われた。