バンブーズブログ

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NYダウ反落、36ドル安 長期金利上昇が重荷


 
 
 
2023/8/22 5:20 (2023/8/22 6:17 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前週末比36ドル97セント(0.1%)安の3万4463ドル69セントで終えた。7月中旬以来の安値。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念が根強い。米長期金利は一時15年9カ月ぶりの高水準を付け、株式の相対的な割高感が意識されやすかった。もっとも、このところ下げが目立ったハイテク株を中心に値ごろ感の買いが入り、ダウ平均の下値は堅かった。

長期金利は一時、前週末比0.10%高い(債券価格は安い)4.35%と、2007年11月以来の水準に上昇した。FRB政策金利を長期にわたって高く維持するとの警戒感が根強い。FRBのパウエル議長はカンザスシティー連銀主催の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、25日に講演を控えている。内容を見極めたい雰囲気が強く、買いを手控える投資家が多かった。ダウ平均の下げ幅は250ドルを超える場面があった。

ダウ平均は売り一巡後は下げ渋り、上昇する場面もあった。前週のダウ平均は780ドル安と、週間での下げ幅は3月以来の大きさとなった。21日の市場では「ハイテク株を中心に売られすぎとの見方からテクニカルな買いが入った」(ジョーンズトレーディングのマイク・オルーク氏)との声が聞かれた。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、前週末に発表した決算で1株利益などが市場予想を上回った情報セキュリティーのパロアルト・ネットワークスが15%高となった。23日に決算発表を控えるなか、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いでいる画像処理半導体のエヌビディアが8%上昇したことも、他のハイテク株への押し目買いを誘ったとの見方があった。

個別銘柄では医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やスポーツ用品のナイキ、ホームセンターのホーム・デポが安い。半面、ハイテク株は買われ、顧客情報管理のセールスフォースとソフトウエアのマイクロソフトが2%高となった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前週末比206.814ポイント(1.6%)高の1万3497.590で終えた。前週末に6月上旬以来の安値を付け、主力株に押し目買いが入りやすかった。エヌビディアのほか、半導体関連株への買いが目立った。電気自動車のテスラは7%高となった。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムも買われた。