バンブーズブログ

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米国株、ダウ続落し70ドル安 インフレ沈静化になお時間との見方 

ナスダックは反発
 
 
#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2023/9/14 5:42 (2023/9/14 7:08 更新)
【NQNニューヨーク=稲場三奈】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比70ドル46セント(0.20%)安の3万4575ドル53セントで終えた。朝方発表の8月の米消費者物価指数(CPI)は強弱両面の材料があったものの、インフレの沈静化にはなお時間がかかるとの受け止めが次第に広がり、株式相場の重荷となった。景気敏感株を中心に売りが出たことも指数を押し下げた。

8月のCPIは総合が前年同月比3.7%上昇し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.6%)を上回った。一方、食品とエネルギーを除くコアの上昇率は前年同期比4.3%と7月(4.7%)から減速し、市場予想と一致した。市場では「インフレ鈍化に時間がかかっていることが改めて示された」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声があった。

工業製品・事務用品のスリーエムが6%弱下落し、ダウ平均を40ドル押し下げた。経営陣が2024年の成長ペースが鈍化するとの見方を示し、売りが膨らんだ。売りは他の景気敏感株にも波及し、ダウ平均の構成銘柄では航空機のボーイングや化学のダウが下げた。

ダウ平均は高く推移する場面があった。コアの物価上昇率が減速しており、インフレ鈍化の流れが続いているとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの過度な警戒が薄れた。米債券市場で長期金利が下がったことも、一部のハイテク株の買い安心感につながった面がある。

バイオ製薬のアムジェンや通信のベライゾン・コミュニケーションズ医療保険のユナイテッドヘルス・グループが安かった。半面、ソフトウエアのマイクロソフトやクレジットカードのビザなどは買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比39.970ポイント(0.29%)高の1万3813.585で終えた。電気自動車(EV)のテスラが買われた。欧州委員会が中国製EVの調査を開始する予定だと伝わり、ドイツに生産拠点を構えるテスラには追い風との見方があった。交流サイト(SNS)のメタプラットフォームズも上昇した。