きょうのことば
#きょうのことば #政治
2023/9/14 2:00
▼内閣改造 憲法68条が定める首相の閣僚任免権に基づき、閣僚の一部またはすべてを入れ替えることを指す。衆院選や内閣の総辞職後に国会が指名した首相が新内閣をつくる場合は「組閣」と呼び、内閣改造と区別する。近年は1年に1回、自民党の役員人事にあわせて実施する場合が多い。目的の一つは政権浮揚で、顔ぶれ刷新で内閣支持率の向上につなげようとする。
日本経済新聞の世論調査では現行の調査方式になった2002年以降、改造前後の支持率が比較可能な17回のうち8割にあたる13回で支持率が上昇した。一方で新たに入閣した閣僚の失言や「政治とカネ」などの不祥事が発覚するリスクもある。12年10月の野田佳彦内閣の3回目の内閣改造では、田中慶秋法相に外国人献金問題が発覚し支持率が10ポイント超下落した。
新しい人材を起用して刷新感を打ち出すか、閣僚経験者を多く登用して安定感を重視するか。首相はときの政治情勢を考慮して判断する。女性閣僚の人数も注目点で、今回は過去最も多かった01年の第1次小泉内閣と14年の第2次安倍改造内閣に並ぶ5人だった。
