バンブーズブログ

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NYダウ小反発、6ドル高 原油高警戒で方向感乏しく


 
 
 
2023/9/19 5:26 (2023/9/19 5:56 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前週末比6ドル06セント(0.01%)高の3万4624ドル30セントで終えた。原油高によるインフレ再燃への警戒があるなか、ディフェンシブ株の一部に買いが入り、指数を支えた。半面、原油高が企業収益や消費の下押しにつながるとの見方もあり、ダウ平均は下落に転じる場面があった。全般に方向感に乏しい相場展開が続いた。

米原先物相場は18日、一時1バレル92ドル台前半と昨年11月上旬以来の高値を付けた。高インフレによって、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を長期にわたって高く維持するとの観測が強まっている。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一部に買いが入った。バイオ製薬のアムジェンや医薬品・医療機器のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が高かった。スマートフォンのアップルも上昇した。新型スマホの予約が好調との見方から買いが優勢だった。

ダウ平均は下げる場面もあった。FRB20日午後に米連邦公開市場委員会FOMC)の結果を公表する。政策金利を据え置くとの予想が多いが、政策金利の見通しやパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの雰囲気がある。積極的に買いを入れる動きは限られた。

15日に全米自動車労組UAW)のストライキが始まり、自動車大手3社の一部の工場の稼働が止まった。市場では「ストライキがいつ終結するかがわからず、企業業績や経済への悪影響が懸念され、相場の重荷となった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との見方があった。

個別では、石油のシェブロンや建機のキャタピラー、飲料のコカ・コーラが買われた。一方、航空機のボーイングや化学のダウ、スポーツ用品のナイキが下落した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も小幅に反発した。前週末比1.902ポイント(0.01%)高の1万3710.237で終えた。ネット検索のアルファベットと交流サイトのメタプラットフォームズが上げた。半面、電気自動車のテスラ、英半導体設計のアーム・ホールディングスが安かった。