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10月から変わる暮らし インボイス、コロナ治療費の負担、値上げも


 
配信 2023年9月24日 09:00更新 2023年9月24日 13:42
毎日新聞毎日新聞社

 10月1日から暮らしに関わる制度や仕組みが変わります。新型コロナウイルスの患者に対する支援が変更され、インボイス制度が新たに始まります。引き続き食品も値上がりしそうです。主なものをまとめました。

 まずは、第9波が続く新型コロナに関する内容です。新型コロナウイルスの患者に対する治療薬の全額公費支援を見直し、所得に応じて上限3000~9000円を患者が負担するようになります。1割負担の人は3000円、2割負担で6000円、3割負担だと9000円となる計算です。


 入院医療費では、毎月の負担額に上限を設ける「高額療養費制度」を適用し、最大2万円補助していましたが、同1万円に減らします。コロナ患者向けの病床確保料や診療報酬の特例も縮小されます。

 
 続いて、インボイス制度です。複数税率(10%と8%)に対応した消費税の仕入れ税額控除の方式で、品目ごとの消費税率や税額を取引時の請求書に記す「インボイス(適格請求書)」の発行と保存が必要になります。正確な消費税納税のために導入され、主に事業者が対応を求められるようになります。

 最低賃金も上がります。都道府県ごとに順次実施し、引き上げ額は39~47円。全国加重平均は初めて時給1000円を超え、43円増の1004円になります。

 資材価格の高騰などを理由に、ペットボトル入り飲料や日本酒、ハムや菓子などの食品が値上がりします。帝国データバンクによると、10月だけで4533品目が値上げされ、今年1年で計3万品目を超える見通しです。

 改正酒税法の施行により、ビールの値段などが変わりそうです。ビールの税額は350ミリリットル当たり70円から63円35銭に下がります。一方、第3のビールは同37円80銭から発泡酒と同じ46円99銭に上がります。税額の変動により、小売価格にも影響が出ます。清酒や果実酒などの醸造酒は1キロリットル当たり10万円に税率が統一されます。

 インターネット上の広告のあり方が変わるかもしれません。広告であることを隠して一般の口コミを装い、インターネットやネット交流サービス(SNS)で商品などを宣伝する「ステルスマーケティングステマ)」が景品表示法の規制対象になります。事業者の広告であるにもかかわらず、一般消費者が広告と判別することが困難なものを規制します。対象事業者にインフルエンサーは含まれません。