バンブーズブログ

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円、1ドル151円台に下落 1年ぶり円安水準


 
 
#グローバルマーケット #海外 #マーケット
2023/10/31 23:01
 
ディーリングルームに飾られた日本と米国の国旗(東京都港区の外為どっとコム
31日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで下落し、一時1ドル=151円台を付けた。151円は22年10月21日以来ほぼ1年ぶり。日銀が31日まで開いた金融政策決定会合短期金利のマイナス金利政策を維持したことで、幅広い通貨に対して円売りが膨らんでいる。

10月には政府・日銀が円買いの為替介入に踏み切らなかったと判明したことも円売り安心感につながった。

31日の日銀の結果公表前は149円台前半で推移していた。日銀の政策修正が日米金利差の縮小につながる内容ではないとの見方が広がったことに加え、日本時間31日夜に発表した7〜9月の米雇用コスト指数が市場予想を上回り、米経済の底堅さを好感したドル買いが膨らんだ。

財務省は31日、政府・日銀による9月28日〜10月27日の為替介入実績がゼロだったと発表した。10月に150円を超えて円安が進んだ場面でも政府・日銀が円安を阻止するための為替介入には動かなかったと明らかになり、投機筋による円売りが出やすくなった面がある。

円は22年10月21日に151円94銭の昨年安値を付けたあと、政府・日銀の大規模な円買い為替介入などを受け上昇に転じた。151円台はそれ以降で初めて付けた。1990年以来となる152円台も視野に入り、政府・日銀の対応に改めて注目が集まりそうだ。

円は31日、対ユーロでも下落し、一時1ユーロ=160円台を付けた。08年8月以来、およそ15年ぶりの円安・ユーロ高水準となる。

同日の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時0.955%と2013年5月以来10年5カ月ぶりの高水準を付けた。日銀が31日まで開いた金融政策決定会合で金融緩和策の運用を柔軟化し、1%を上回る水準への長期金利の上昇を容認したとの受け止めから債券を売る動きが膨らんだ。