バンブーズブログ

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NYダウ続伸、54ドル高 インフレ警戒が和らぐ


 
 
#北米 #国際
2023/11/14 5:18 (2023/11/14 6:51 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比54ドル77セント(0.15%)高の3万4337ドル87セントと9月以来の高値で終えた。米国のインフレに対する過度な警戒が和らぎ、株式相場の支えとなった。ただ、14日に10月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。積極的な買いは広がらず、ダウ平均の上値は限定的だった。

ニューヨーク連銀が13日公表した10月の消費者調査によれば、1年先の期待インフレ率は3.6%と9月(3.7%)から低下した。3年先は横ばいだったものの、5年先も2.7%と9月(2.8%)を下回った。インフレへの警戒が後退し、13日の米債券市場で長期金利は4.6%台前半と前週末終値(4.65%)を下回る場面があった。金利の低下を受け、ダウ平均は一時120ドルあまり上昇した。

航空機のボーイングが4%高となり、ダウ平均を50ドルあまり押し上げた。中国政府が主力小型機「737MAX」の購入再開を検討していると米ブルームバーグ通信が伝えたことなどが買いを誘った。

取引開始直後のダウ平均は下げる場面があった。直近の2週間で1900ドル近く上昇していたため、主力銘柄の一部に目先の利益を確定する売りが出やすかった。市場では「10月のCPIの発表を前に様子見の投資家が多い」(ジョーンズ・トレーディングのマイケル・オルーク氏)との声が聞かれた。

米政府のつなぎ予算の期限が17日に迫っている。政府機関の一部閉鎖リスクも警戒されている。午後の取引でダウ平均は伸び悩んだ。

個別では、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや建機のキャタピラー、小売りのウォルマートが上昇した。半面、スポーツ用品のナイキ、ホームセンターのホーム・デポが下げた。スマートフォンのアップル、ソフトウエアのマイクロソフトも売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前週末比30.365ポイント(0.22%)安の1万3767.743で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムなどが下げた。一方、電気自動車(EV)のテスラは4%高で終えた。