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米中首脳会談、バイデン氏と習氏は何話した?


 
 
#朝刊1面を読もう #基礎から日経
2023/11/17 5:00
2023年11月17日の日本経済新聞朝刊1面に「米中、衝突回避を優先」という記事がありました。バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は15日、米カリフォルニア州サンフランシスコ近郊で4時間ほど会談しました。何を話したのでしょうか?
 
衝突回避へ軍事対話再開で合意

両首脳が協議するのは1年ぶりです。最大の焦点は軍同士の対話再開でした。2022年8月に当時のペロシ米下院議長が台湾を訪れたのをきっかけに途絶えているためです。台湾海峡南シナ海での偶発的な軍事衝突を回避するために、国防トップの会談を数週間以内に実現させる方向で合意しました。

台湾問題なお平行線

対立も改めて浮き彫りになりました。バイデン氏は中国が台湾周辺で広げている軍事活動の自制を要求。24年1月の台湾総統選についても、中国が選挙介入しないよう警告しました。一方で中国外務省によると、習氏は台湾について「中米関係の最も重要かつ最も敏感な問題だ」と説明した上で、「必ず統一する」と発言しました。米国による台湾への軍事支援も停止するよう求めました。

米の半導体規制に中国反発

米国が中国への先端半導体などの輸出・投資を規制していることを巡ってもなお溝が残っています。習氏は会談で「産業サプライチェーン(供給網)の混乱や保護主義の台頭といった問題は顕著になっている」と強調しました。片やバイデン氏は「必要な措置はとり続ける」と規制解除を拒否しています。世界に大きな影響を与える2大国の今後の関係に注目が集まります。

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