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2023/11/15 2:00
後戻りさせない関係を築くのが課題となる。写真は12日に開いた日米韓3カ国の防衛相協議。=防衛省提供
東アジア安全保障の要となる日米韓3カ国の連携が進んでいる。さまざまな協力を制度化することで、各国で政権交代が起きても後戻りさせない取り組みだ。
海上や空中の共同訓練を重ねる3カ国の防衛相は複数年にわたる計画を年内につくると申し合わせた。北朝鮮が3回目の試みとなる軍事偵察衛星の打ち上げを予告しているなかで、北朝鮮の弾道ミサイル情報をリアルタイムで共有する仕組みも年内に完成させる。
3カ国の安保協力を「新たな高みへと引き上げる」とした8月の首脳合意を実践に移す。誰が大統領や首相になっても揺るがない土台づくりが肝要になる。
10月には3カ国の軍用機が飛行する空中訓練が公開され、韓国軍によると日本と韓国の防空識別圏が重なる空域を使った。異例の訓練に踏みこんだが、海上自衛隊と韓国海軍も自衛隊機レーダー照射問題で傷ついた信頼関係を取り戻し2国間協力も深めてほしい。
ロシアによるウクライナ侵攻と中東危機の同時対応に追われる米国は負担が膨らみ、日韓への期待を高めている。3カ国間の綻びをみせて北朝鮮や中国に付け入る隙を与えてはいけない。
3カ国の共同訓練をはじめ、サイバー攻撃への備えや経済安全保障を含めた重層的な協力が揺るがない関係構築のカギを握る。
日韓は脱炭素燃料の水素やアンモニアの供給網を共同で整備するという。ともに燃料を輸入に頼っているため経済安保の利点
