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楽天田中は成績低迷⁉️

田中将大、安樂パワハラ騒動と成績低迷で晩節の苦境 一度は遠く離れた「ハンカチ王子」との縮まる差
 
配信 2023年12月5日 12:15更新 2023年12月5日 19:12
NEWSポストセブン

 楽天の安樂智大(27才)のパワハラ問題が、思わぬ方向に飛び火している。

 ロッカールームで後輩の下半身をむき出しにさせたり、飲みの誘いを断った相手に深夜に執拗に電話をしたりといったいじめ行為に対し、複数の選手が怒りの声をあげた今回の一件。

 球団はヒアリングの結果、「ほほ事実」と安樂の行為を認定して安樂を自由契約にし、これで幕引きかと思われたが、くすぶっているのは“兄貴分”の田中将大(35才)の存在だ。

 田中は2013年、24勝0敗という驚異的な成績で楽天を初優勝に導き、ヤンキースを経て再び楽天に舞い戻ったチームの顔。ところが一、田中が一連の安樂の行為を容認していた疑いが浮上し、レジェンドに対して厳しい目が向けられている。

 
「田中は去就が注目されていた2020年オフ、年俸9億円(推定。以下同)を用意した楽天に電撃復帰。戦力としてはもちろん、チームリーダーとして若手投手を引っ張ることも期待されましたが、若手にとっては雲の上の選手で、仰ぎ見られるような存在でした。そんななか、数少ない“田中軍団”の一員だったのが安樂です。

 安樂は常日頃から田中にべったりで、田中は安樂をいさめなかればならない立場だった。それなのにSNSでは、チームメイトとの記念撮影時に安樂が前に座る若手投手の背中を蹴り、その様子を田中がニヤニヤと笑って見ている動画が拡散しています。

 これでは田中がいじめを容認していたと捉えられても仕方ない。安樂が後輩の下半身をむき出しにさせた際、田中が居合わせていたという報道もありました。

 田中は安樂が自由契約になったのを受け、X(旧Twitter)で『もっと後輩たちの様子に気を配り、問題があれば率先して注意すべきで意識が甘かった』と謝罪しましたが、遅きに失した感は否めません」(野球担当記者)

 楽天には田中以外にも岸孝之(39才)、浅村栄斗(33才)、則本昂大(32才)など、輝かしい実績を残してきたベテランが多数在籍しており、たとえ安樂が田中を慕っていたとはいえ、田中ばかりの責任を問うのは酷だ。しかし、田中に厳しい声が寄せられるのは、安樂問題だけが理由ではないようだ。

「田中はメジャー7年間で、6年連続2ケタ勝利を含む78勝を記録し、日本球界でも最低2ケタがノルマでした。ところが復帰初年はわずか4勝に終わり、昨年は9勝を上げましたが、12敗はリーグ最多。そして今年も7勝に留まり、防御率は4.91と、チーム防御率より1点以上も悪い数字でした。

 
 球界最高額だった9億円の年俸はすでに半分近くまで下がりましたが、それでも田中がチーム内で一二を争う高給取りなのは事実。チームの人件費には限りがあるのに、3年で20数億円を払った結果が合計20勝では、お荷物と言われても仕方がない。

 田中は日米通算200勝まであと3勝ですが、今季の投球を見れば衰えは明らか。しかし、レジェンドを邪険に扱うことは出来ないので、今江敏晃新監督は田中の処遇で頭を悩ませることになりそうです」(同上)

 ここで気になるのは、高校時代のライバル・斎藤佑樹(35才)との対比だ。斎藤は早稲田実業高校時代の2006年、駒大苫小牧の田中と夏の甲子園決勝で死闘を繰り広げ、この時は斎藤が勝利。その後、早稲田大学を経てプロに入ったものの、プロ通算11年で15勝に終わり、野球選手としての実績を見れば田中の完勝だが、世間の評価を比べると、その差は確実に縮まっている。

「斎藤は2021年に引退後、『株式会社斎藤佑樹』を設立し、野球界に貢献するための活動を開始。『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)のキャスター、古巣・日本ハムYouTubeチャンネル、高校野球関連のイベントなど、精力的に野球と携わり、“野球場を作る”という夢を掲げて活動しています。

 抜群の知名度からCMオファーも絶えず、出演しているのはユニクロやキリンなど、超大手企業ばかり。ひとえに“ハンカチ王子”が持つ清潔感が企業に好まれた結果でしょう。

 斎藤は引退を決断した時、早稲田大学時代の恩師で、昨年9月に亡くなった應武篤良監督から、『お前がジジイになったとき、同世代で一番野球界に貢献していればそれでいいんだ』『お前の仕事はここからが本番だ』と激励されたそうです。

 
 斎藤は確かにプロでは成功出来ませんでしたが、引退後に恩師の教えを守り、野球界への恩返しを続けている。プロとしては大成できなかった彼が今でもひっぱりだこなのは、彼のそういった姿勢を多くの人が見ているからでしょう。

 斎藤が生まれた1988年は、坂本勇人(巨人)、前田健太(米タイガース)、柳田悠岐ソフトバンク)、秋山翔吾(広島)ほか、稀に見る豊作で、“ハンカチ世代”と呼ばれてきましたが、斎藤はその呼称を嫌い、『マー君世代だから』と言い続けてきました。

 しかし、最近の田中は不甲斐ない成績が続き、パワハラ問題でも味噌をつけ、すっかり晩節を汚している。そう考えると、やはり“マー君世代”ではなく“ハンカチ世代”が相応しいのかもしれません」(フリーのスポーツライター

 かつて斎藤は「マー君はウサギ、ぼくはカメ」と自らを例えたことがある。童話『ウサギとカメ』では、足の遅いカメが最終的に勝利して終わるが田中と斎藤は果たしてどうなるか――。