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NYダウ、4日ぶり反落 売り一巡後は下げ渋り

NYダウ、4日ぶり反落 売り一巡後は下げ渋り
 
 
#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2024/1/24 5:08 (2024/1/24 7:14 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落し、前日比96ドル36セント(0.25%)安の3万7905ドル45セントで終えた。23日に決算を発表した工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が急落し、指数の重荷となった。半面、決算を評価した買いが入る銘柄もあり、ダウ平均は下げ渋る場面もあった。

スリーエムは11%安で終え、1銘柄でダウ平均を80ドル近く押し下げた。2023年10〜12月期決算と併せて発表した24年12月期通期の業績見通しが市場予想に届かなかった。医薬品・医療機器のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も決算と併せて示した1株利益見通しが物足りないと受け止められ、2%弱下げた。

ダウ平均は前日に最高値を更新し、初めて3万8000ドル台に乗せた。週内は23年10〜12月期の米実質国内総生産GDP)など注目される経済指標に加え、来週にはソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルなど主力ハイテク企業の決算の発表が相次ぐ。「連日で高値を更新した後で利益を確定する売りが出やすい」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との声が聞かれた。ダウ平均の下げ幅は一時200ドル近くに広がった。

売り一巡後は下げ渋った。23日発表の四半期決算で1株利益が市場予想を上回った日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は4%強上昇した。同様に決算を発表した通信のベライゾン・コミュニケーションズも主力の携帯事業の契約者数の伸びが好感され、7%弱高で終えた。

米主要株価指数が高値圏で推移するなか「株高に乗り遅れまいとする買いや、人工知能(AI)の活用を追い風とする関連企業の業績期待は根強い」(ベンセニョア・インベストメント・ストラテジーズのリック・ベンセニョア氏)との見方もある。下値では買いが入り、米株相場を支えた。

その他の個別銘柄では、ホームセンターのホーム・デポや航空機のボーイング、金融のゴールドマン・サックスが安い。半面、半導体インテルやスポーツ用品のナイキが買われた。スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトも上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比65.657ポイント(0.42%)高の1万5425.943と、連日で22年1月以来2年ぶりの高値で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムなど主力株が買われた。23日の通常取引終了後に決算発表を控えていた動画配信のネットフリックスも上昇した。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は4日続伸した。前日比14.17ポイント(0.29%)高の4864.60と、連日で最高値を更新した。