バンブーズブログ

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NYダウ反発、204ドル高 好決算と割安感が追い風


 
 
 
2023/10/25 5:18 (2023/10/25 5:54 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比204ドル97セント(0.62%)高の3万3141ドル38セントで終えた。市場予想を上回る四半期決算を発表した銘柄を中心に買いが入った。ダウ平均は前日に約5カ月ぶり安値を付けており、自律反発を期待した買いも相場を支えた。

24日朝に発表した2023年7〜9月期決算で売上高や1株利益が市場予想を上回った銘柄が買われた。通信のベライゾン・コミュニケーションズが9%、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が5%上昇し、飲料のコカ・コーラや化学のダウへの買いも目立った。ダウ平均の構成銘柄ではないが機械のゼネラル・エレクトリック(GE)や航空・防衛のRTXも決算を好感した買いが入り、大幅高となった。

市場では「今後決算を発表する大手ハイテク企業も良好な内容が期待できるとの見方を強めた」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。24日夕に決算発表を控えていたソフトウエアのマイクロソフトやネット検索のアルファベットにも先回りした買いが入った。

このところの株売りを促していた米長期金利の上昇に一服感が出たことも株式相場を支えた。中東情勢の緊張から上昇していた原油価格も連日で下落し、株買いを誘ったとの見方もあった。ダウ平均など米主要株価指数は5カ月ぶりの安値圏で推移していたため、値ごろ感から景気敏感株を中心に幅広い銘柄が物色された。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面があった。

米株式相場は伸び悩む場面もあった。S&Pグローバルが24日に発表した10月の米購買担当者景気指数(PMI、速報値)は製造業とサービス業ともに前月から改善し、市場予想も上回った。製造業は50.0と、6カ月ぶりに好不況の境目となる50に達した。米経済の底堅さが示され、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長引くとの観測が重荷となったとの指摘があった。

個別銘柄では、スポーツ用品のナイキや半導体インテル、ネットワーク機器のシスコシステムズも買われた。一方、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや石油のシェブロンは下落した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比121.546ポイント(0.93%)高の1万3139.875で終えた。電気自動車のテスラや画像処理半導体のエヌビディア、ネット通販のアマゾン・ドット・コムなど主力株が買われた。