バンブーズブログ

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NYダウ反落、168ドル安 雇用統計控え利益確定売り


 
 
 
2023/9/1 5:16 (2023/9/1 5:56 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】8月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比168ドル33セント(0.5%)安の3万4721ドル91セントで終えた。好決算を発表した銘柄の株高や、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの警戒が後退したことから買いが先行した。一方、あす9月1日には8月の米雇用統計の発表がある。利益確定や持ち高調整の売りに押され、買い一巡後に下げに転じた。

顧客情報管理のセールスフォースは一時6%上昇した。30日夕に発表した2023年5〜7月期決算は主要項目が市場予想を上回り、同時に示した24年1月期通期の見通しを上方修正し、好感した買いが集まった。投資家心理の改善につながり、ダウ平均の上げ幅は180ドルに迫る場面があった。

31日発表の7月の米個人消費支出(PCE)物価指数はエネルギー・食品を除くコアが前年同月比4.2%上昇した。ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想と一致した。同日にはアトランタ連銀のボスティック総裁が講演の草稿を公表し、FRBの金融政策は2%の物価目標に向かうのに「すでに十分に引き締め的だと考えている」と指摘した。FRBが長期にわたって金融引き締めを続けるとの観測が後退し、株買いを誘った。

もっとも、ダウ平均は買い一巡後に下げに転じた。ダウ平均は前日までの4営業日で800ドル近く上昇していた。雇用統計の発表を前にディフェンシブ株や景気循環株を中心に利益確定や持ち高調整の売りが出た。

個別では、医療保険のユナイテッドヘルス・グループや航空機のボーイング、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが下落した。金融のJPモルガン・チェースと飲料のコカ・コーラも安かった。半面、工業製品・事務用品のスリーエム半導体インテルは上昇した。スマートフォンのアップルは5日続伸した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。前日比15.658ポイント(0.1%)高の1万4034.969と約1カ月ぶりの高値で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや電気自動車のテスラが上昇した。