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NYダウ続伸、224ドル高で連日の最高値 金利低下が支え

NYダウ続伸、224ドル高で連日の最高値 金利低下が支え
 
 
#北米 #国際
2024/1/30 5:27 (2024/1/30 7:00 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前週末比224ドル02セント(0.58%)高の3万8333ドル45セントで終え、連日で最高値を更新した。米長期金利が低下し、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが入った。もっとも、大型ハイテク銘柄の決算発表や米連邦公開市場委員会FOMC)を週内に控えて様子見の雰囲気も強く、ダウ平均は下げる場面もあった。

長期金利は4.0%台後半と、前週末の終値(4.13%)を下回って推移した。米財務省が29日、24年1〜3月期の借入額が昨年10月時点の推計よりも少なくなるとの予想を示すと、金利が一段と低下(債券価格は上昇)した。高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に買いが入りやすく、ダウ平均は取引終了にかけて上げ幅を広げる展開だった。ダウ平均の構成銘柄では顧客情報管理のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトが上昇し、相場を支えた。

ダウ平均の上値は重く、小幅な下落に転じる場面があった。今週はマイクロソフトスマートフォンのアップル、ネット検索のアルファベットなど大型ハイテク株の決算発表が相次ぐ。米市場で時価総額上位の銘柄で、発表後に株価が大きく動けば投資家心理に与える影響は大きい。内容を見極めたいとする投資家が多かった。

30〜31日には米連邦準備理事会(FRB)がFOMCを開く。政策金利は据え置きが見込まれ、市場の関心は会合後のパウエル議長の記者会見に集まる。インフレ抑制の姿勢を改めて強調し、金融市場が前のめり気味に織り込んだ利下げ期待に水を差すとの見方があり、投資家心理の重荷となった。

クレジットカードのビザや映画・娯楽のウォルト・ディズニーが上昇した。半面、通信のベライゾン・コミュニケーションズやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前週末比172.681ポイント(1.11%)高の1万5628.045と22年1月以来の高値で終えた。半導体のエヌビディアや交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は前週末比36.96ポイント(0.75%)高の4927.93で終えた。最高値を更新し、初めて4900台に乗せた。