バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ3日ぶり反落、274ドル安 早期利下げ観測が後退


 
 
#北米 #国際
2024/2/6 5:23 (2024/2/6 6:50 更新)
 
【NQNニューヨーク=川上純平】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、午後3時(日本時間6日午前5時)現在は前日比185ドル67セント安の3万8468ドル75セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退し、相場を押し下げている。前週末にかけて指数は最高値を更新し、主力株を中心に利益確定売りも出やすい。ダウ平均の下げ幅は一時430ドル超に達した。

FRBのパウエル議長は4日夜の米テレビ番組で「経済が強い状況においては、いつ政策金利の引き下げを始めるかという問題にじっくりと対処することができるように感じる」と述べた。FRBが利下げを急がず、市場の想定より利下げのペースが緩やかになるとの見方が広がった。

5日発表の1月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数は53.4と市場予想(52.0)を上回った。個別指数では「価格」が大きく上昇した。

市場では「企業がコスト増を値上げで顧客に転嫁している」(コメリカ・バンクのビル・アダムス氏)との見方があり、根強いインフレが続くと懸念された。発表後に米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感を意識した売りも出た。

もっとも、ダウ平均は売り一巡後にやや下げ渋っている。米経済が底堅さを維持し、ソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待が主力株への押し目買いを誘っている。四半期決算で1株利益が市場予想を上回った建機のキャタピラーが上昇し、相場を支えている。

決算で売上高が市場予想に届かなかった外食のマクドナルドへの売りが目立つ。ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや工業製品・事務用品のスリーエムも安い。半面、スマートフォンのアップルと半導体インテルは上昇している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退となっている。