#サービス・食品 #ビジネス
2024/2/29 17:24
砂糖やカカオの高騰でチョコレートも値上げが目立つ
帝国データバンクは29日、主要食品メーカー195社が3月に728品目を値上げすると発表した。前年同月の3503品目に比べると8割減ったものの、原材料の値上がりが続いている品目を中心に値上げが継続する。包材価格や物流費も上昇しており、4月には3000品目以上が値上げを控えている。
3月の値上げは冷凍食品などの加工食品が407品目と最も多い。次いで多いのは菓子の147品目で、砂糖とカカオ豆の原材料価格の値上がりで企業が価格転嫁に踏み切った。2023年の天候不順で原材料が不作だったトマトやオレンジを使った食品も値上がりしている。帝国データバンクは「コショウや畜肉など値上がりが続く食材があり、原材料価格の上昇を理由とした値上げは今年も続く可能性がある」と分析する。
4月にはハム・ソーセージでまとまった値上げが予定されている。値上げ品目数が23年10月以来6カ月ぶりに3000品目を超えるとみられる。トラック運転手の時間外労働が制限される「物流24年問題」も差し迫っており、物流費や人件費に対応した値上げも続く可能性がある。
