バンブーズブログ

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NYダウ、反発で始まる インフレへの過度な警戒薄れる


 
 
#北米 #国際
2024/3/1 0:20
 
ウォール街=AP
【NQNニューヨーク=川上純平】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前日比110ドル25セント高の3万9059ドル27セントで推移している。29日発表の1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想に一致した。予想より上振れしなかったことで、買い安心感が広がっている。

1月のPCE物価指数はエネルギーと食品を除くコアが前年同月比2.8%上昇した。伸び率は前の月(2.9%)を下回り、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想と同じだった。前月比の上昇率も0.4%と市場予想と同水準だった。予想から上振れせず、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期が遅れることへの警戒感が薄れた。

長期金利はPCE物価指数の発表を受けて水準を切り下げ、前日終値(4.26%)を下回る場面がある。金利の低下で相対的な割高感が薄れるとみられたハイテク株に買いが入っている。ダウ平均の上値は重い。主要な株価指数が最高値に近い水準にあり、主力株の一部に利益確定の売りも出やすい。

映画・娯楽のウォルト・ディズニー半導体インテル、スポーツ用品のナイキが上昇している。小売りのウォルマートや航空機のボーイングには売りが出ている。28日夕に四半期決算を発表した顧客情報管理のセールスフォースも下げる場面がある。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった。一時は1万6099を付け、2021年11月に付けた終値での最高値(1万6057)を上回った。半導体のエヌビディアや交流サイトのメタプラットフォームズが高い。