バンブーズブログ

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NY円、反落 1ドル=144円90銭~145円00銭で終了、雇用統計受け


 
 
#為替概況 #為替・金利 #マーケット
2023/12/9 7:43
【NQNニューヨーク=横内理恵】8日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比75銭円安・ドル高の1ドル=144円90銭~145円00銭で取引を終えた。同日発表の11月の米雇用統計が労働市場の底堅さを示した。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を受けて円売り・ドル買いが出た。

雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比19万9000人増とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(19万人増)を上回った。失業率は3.7%と10月の3.9%から低下した。市場では10月と同じ3.9%になると予想されていた。平均時給も前月比の伸びが10月から加速した。「米労働市場が活力を維持している」(BMOキャピタル・マーケッツ)と受け止められた。

米利上げ局面が終了したとの見方を変える内容ではなかったと受け止められた半面、2024年前半の利下げ観測がやや後退した。米長期金利は一時前日比0.12%高い4.27%に上昇した。

前日には日銀が早期にマイナス金利を解除するとの思惑が広がり、円は一時141円台に上昇していた。急激に円高・ドル安が進んだ後で円が売られた面もあった。

値動きは荒く、円は小幅に上昇に転じる場面があった。ミシガン大学が12月の米消費者態度指数(速報値)と併せて公表した1年先の予想インフレ率が3.1%と前回の4.5%から大幅低下した。米インフレ低下基調が続くとの見方は円の買いを誘った。

ニューヨーク市場での円の安値は145円22銭、高値は143円77銭だった。

円は対ユーロで10営業日ぶりに反落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=156円00~10銭で取引を終えた。

ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0035ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0755~65ドルで終えた。米雇用統計発表を受けた米長期金利の上昇がユーロ売り・ドル買いを誘った。週末だったこともあり、ユーロは売り一巡後は下げ渋った。

この日のユーロの安値は1.0724ドル、高値は1.0786ドルだった