バンブーズブログ

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米投資家調査、投資したい国は⁉️

米投資家調査、投資したい国は日本40%でトップ
 
 
#豊島逸夫の金のつぶやき #コラム #マーケット
2024/3/28 10:43
米国CNBCが発表するデリバリング・アルファ・ストック・サーベイによれば、投資したい国として日本が断然トップの40%になった。これほどの人気度を示す数字は見たこともない、とウォール街でも話題になるほどだ。ちなみに、2位が欧州で26%、3位が中国と南米でそれぞれ4%。外国株に興味なしが26%であった。

日本関連では34年ぶりの円安水準が現地メディアでも報道された。「ミスター・神田」(財務省の神田真人財務官)の名前も目立つ。「断固たる措置」がdecisiveと訳され、この表現が使われるときは介入の前触れと紹介されていた。米通貨投機筋もさすがに模様眺めに徹していた。NY時間でドル・円相場は小動きだった。

NY時間外では日本時間朝に、注目のウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が発言した。米連邦公開市場委員会FOMC)参加者のなかでも主導格で、トランプ氏との関係も良好なため、次期FRB議長候補の一人として名前が挙がっている。これまでもFOMC参加者として初めて「利下げ」に言及したかと思えば、「利下げは急がず」と論調を変え、そのたびに市場が振り回されてきた経緯がある。

今回は「利下げは急ぐことはない(no rush)」「遅らせるか回数減少も」と踏み込んだ内容であった。NY市場ではドル金利高止まり観測を強める内容で、ドル売りの為替介入をにおわせる日本金融当局には不都合な発言といえよう。

29日には米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。パウエルFRB議長が重視すると語ってきた重要経済統計ゆえ、注目度も高い。とはいえ、イースター3連休を控えるので、市場参加者も新たなポジションは取りにくい。4月1日月曜日には最初にオープンする東京市場時間帯が注目される展開となっている。