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2024/4/3 5:19 (2024/4/3 7:06 更新)
【ニューヨーク=三島大地】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、一時前日比515ドル安まで下落した。堅調な景気を示す経済データが相次ぎ、物価高への警戒が再燃。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遠のくとの見方から、長期金利が4カ月ぶりの高水準に達し、株価の重荷になっている。
長期金利の指標となる10年物国債利回りは4.40%と2023年11月下旬以来の高水準を付けた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も1%安の1万6240だった。
年明け以降、長期金利が高止まりする中でも年内の早期利下げ観測を背景に株価は高値を更新し続け、3月28日にダウは史上最高値をつけた。この流れが一変した背景にあるのが、利下げ期待の後退だ。クリーブランド連銀のメスター総裁は2日、「利下げを急ぐつもりはない。利下げが早すぎるリスクの方が(長期間金利を据え置くリスクより)大きい」と強調した。